メディカルケアウォーター(MCW) Q&A
MCWはコロナに効きますか?
薬事法というものがありまして、特定の商品名で特定のウィルスに効果がある、とは記載できないようになっています。
ですので、あくまで「次亜塩素酸水」という括りでお話ししますが、次亜塩素酸水はコロナに対して有効です。
参考資料:NITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)による報道発表資料
https://www.nite.go.jp/data/000111315.pdf
https://www.nite.go.jp/data/000111314.pdf
ただ、次亜塩素酸水ならなんでも効くのか、ということになりますとそうではなく、有効濃度や浸す時間が関わってまいります。
一概には言えませんが濃度が低いもの(30ppm以下)では期待する効果は得られないようです。(経産省の指導では80ppm以上が良いとなっております)
MCWは200ppmですので、原液~2倍程度に薄めたものでしたら効果があると言えます。
こちらを目的物に濡れるくらいまで噴霧して、できれば20秒ほど経過したのちに拭き取って下さい。濃度が高いほど確実性は増します。
MCWで手や指の除菌はできますか?
結論から言うと向いていません。
次亜塩素酸水は人間の皮脂に接触すると反応してただの水になってしまいます。これが次亜塩素酸の人体に対する安全性でもありますが、手を除菌したい場合となると却って不都合なことになってしまいます。
また、アルコールのような揮発性ではないため、ハンカチがないと自然乾燥させねばならず、これも次亜塩素酸水が手の除菌に向かない一因でもあります。
それでも次亜塩素酸水で手を除菌しようとする場合は、まず石鹸でよく洗い皮脂を落としてから、となりますが、石鹸で洗った時点で雑菌やウィルスはあらかた流れ落ちてしまっておりますので、そこからさらに除菌をする必要性があるのかと言いますと、まぁ必要ないかなと。
ただ、アルコールより単価は圧倒的に安く、アルコールでは効かないノロウィルスに対しても効果がありますので、人体以外の除菌や消臭には十分に力を発揮します。
MCWはどれくらい保存できますか?
基本的に、製造より6ヶ月、開封より3か月を謳っております。
では、6か月後に全くただの水になってしまうのか?という質問もございますので、あくまで一例としてご紹介します。
5月に製造した次亜塩素酸水を直射日光の当たらない場所で保存していたもの(忘れ去られていたとも言う)の有効濃度を12月下旬に計測したところ、160ppmの値を得ました。
これであれば薄める量を調整すればご利用いただくのに何ら問題のある濃度ではありません。
環境にもよりますのでこちらの値を保証することはできませんが、日光の当たらない涼しい場所であれば、6か月という期限に恐々とする必要もないかと思います。
MCWを扱う時の注意点は?
やはり光と温度です。
直射日光は特に苦手としていますので、小分けにする際は遮光性のボトルに入れて下さい。透明や半透明などは以ての外です。
また、温度が高いと化学反応は活発になります。その理屈で次亜塩素酸水も温度が高くなると分解が早くなり、有効濃度が下がってしまいます。
小分けにしたものを使いきれなかったときは、冷蔵庫に一時保管するのも一つの手です。
MCWをフルパワーで使いたいのですが?
上の記事で化学反応が活発になるので高温が苦手と書きました。
これを逆手にとって、MCWの温度を上げて効果を上げるという方法があります。40~60℃くらいのお湯で薄めて温めてから使うと、通常の数倍の除菌消臭力を発揮します。
吐瀉物、汚物にかける時などはこのような方法も有効です。
ただ、温度を上げてしまうと保存については殆ど期待できませんので、そのまま使い切って下さい。
寿命を犠牲にして最大の力を出す。少年漫画的な要素がMCWにはあります(?)
製品によって濃度が違いますが、どの濃度が最適なのですか?
これは使用目的や期間にもよります。
まず、濃度が高くなると、反応速度が速くなる→劣化速度も速くなり、保存期間が短くなります。なので高濃度製品は、大量の次亜塩素酸水を短期間で使ってしまうケースには最適です。
濃度の低いものは反応速度が遅く、高濃度製品に比べて長期間保管できるのですが、製品は次亜塩素酸水の単価の他に、パッケージ代や送料が含まれた価格になっています。パッケージや送料は濃度に関わらず値段は変わらないので、濃度あたりの値段はどうしても割高になります。
また、経産省の通達によりますと、コロナウィルスに対しては濃度80ppm以上のもので濡らしてから拭き取るよう記載されています。それ以下の濃度の製品ですとコロナへの有効性は疑問符が付きます。
市販されているものでは低濃度では25ppm、高濃度では1000ppmなんてものもありますので、使い切るまでの時間や用途に応じて考えることが大事です。
弊社の意見としては当然ながら、薄めて使うこともできウィルスや雑菌などには原液で使用できる200ppm(MCWの濃度)が、通常のご使用範囲においては最適なのではと考えております。